病室の窓から新井宿方面
 窓の外に広がるどんよりとした雲。7月の日照は、タイ米を買ったという不作の年よりも短かった。台風が去れば梅雨が明けるだろう。もう月末の日曜日だ。
まだ関東地方は梅雨が明けない。
 7月初めに入院した主人。すぐに思ったより重篤で医療センターに転院になった。ちょうど入院から3週間で退院の許可が出たが、転院先の病院のベッド空き待ちになり1週間伸びた。胃潰瘍の再発と内臓の回りに水がたまるという状態になり、いくつもの病名が付いた。利尿剤と背中からの脱水処理で一命をとりとめた。退院宣言日まで酸素吸入も欠かせなかった。それが、入院1週間後から水が抜けてくると徐々に平常の顔つきに戻って来た。
 病院の窓からの景色、もうこの景色は見ないで済みそうだ。左側は老人保健施設と病院の駐車場、向こうの緑は新井宿駅そばの広い霊園のある場所だ。ずっと向こうに高速道路が見える。外環の通りだ。その向こうは安行の植木業者の多い所だ。